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シカゴ大学このページでは、シカゴ大学への留学準備について筆者の体験をもとに記載していきます。筆者が留学を開始したのは2002年12月です。大部分はその当時の情報であることを前提にお読み下さい。

研究留学者向けの留学準備については、「研究留学ネット」を始めとして、詳しいサイトが多くありますので、ここではシカゴ大学に研究留学する場合を特に想定して説明します。


渡米前
ドル口座開設

少なくとも半年くらいまえにはドル口座を開設し、円高の時にドルへ両替しておくといいでしょう。いまや多くの銀行でドル建て口座の開設が可能ですが、Citibank JAPAN がドル口座を開設するのに利点が多いと思います。

1.海外送金を比較的、安く行える。外貨キャッシュカードを使えば手数料無料。
2.トラベラーズチェックの作成が無料でできる
3.ポケットカードのドル決済カードを作成できる(下記参照)
4.日本の他銀行ATM手数料が無料である

海外送金については、郵便局の海外送金を利用するなどいくつかの方法があります。
詳しくは、こちらのサイトをご覧下さい。筆者は Citibank JAPAN をメインバンクとし、生活セットアップ資金としてトラベラーズチェックでドルを持ち込み、この後は海外送金または外貨キャッシュカードを使っています。

ちなみに、米国 Citibank のチェックを日本の Citibank でドルに換金する場合、手数料はかかりません。 米国から帰国の際、ドルを持ち帰るのはいくつか方法がありますが、この方法が最も安全で確実な方法だと思います。

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DS-2019申込

DS-2019 とはビザ申請時に必要な書類です。米国の受け入れ機関が発行します(筆者の場合は、シカゴ大学の Office of International Affairs)。本人・家族それぞれに各1枚、作成されます。発行までに時間がかかる場合が多いので、留学先が決まれば早いうちに受け入れ部門の秘書さんに発行を要請した方がいいでしょう。

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住居入居待ち予約

シカゴ大学で働く場合、住居エリアとして多いのはシカゴ大学が存在する Hydepark です。しかし Hydepark は決して安全なエリアではないので、選定基準として安全性を重視されることをお勧めします(特に家族連れの場合)。

この観点でアパートを選んでいくと、Regents Park, Windermere House, Hyde Park Tower などのアパートが候補となります。とくに Regents Park はこの地区で最大・最高級のアパートで多くの日本人が入居しています。

アパートによっては人気のため、予め入居待ち予約をしないと入れないことがあります。詳しくは Hydepark の項目を参照下さい。

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VISA取得

VISA (多くの研究留学の場合は、J-VISA) の取得には、上記の DS-2019 の他、DS-156(本人・家族)、DS-157(16歳以上)、DS-158(本人・家族)、パスポート、写真、財政証明書などの書類が必要です。 これらの書類は、911テロ以降、書式が変化しております。2003年8月からは J-VISA 取得に大使館/領事館での面接が必要にもなりました。大使館より最新の情報を得て、対応されることをお勧めします。

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パスポート取得   

研究留学される多くの方は、すでに取得済みと思いますが、筆者は生後3ヶ月の娘を連れて行ったので、娘のパスポートを取得する必要がありました。ちなみに出生から、パスポート、およびビザ取得までの道のりは、

出生届提出

住民票取得 健康保険証書換 パスポート取得 VISA取得
→ 戸籍抄本取得 →
→ 証明写真撮影 →
→      DS-2019取得      →
 

となります。順調にいってもおよそ1ヶ月を要す作業です。

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マイレージプログラム登録

せっかくの機会ですから、適切なマイレージプログラムに加入し、米国滞在中に帰りの航空券くらいは獲得したいものです。筆者は以下の理由で、アメリカン航空 (American Airline)のプログラム登録を行いました (AAdvantage)。

1.日系航空会社のマイレージプログラムには有効期間があるが、米系航空会社のプログラムには実質的にない。例えば、日本航空・全日空のマイル有効期限は最大3年ですが、アメリカン航空は、マイル獲得毎に(ホテル・クレジットカードなどでの獲得も含む)すべてのマイルの有効期限が3年延長されます。

2.シカゴ大学内に Citibank があり、職員・学生は新規口座を作成しやすいが(もちろん近いので普段も便利)、Citibank はアメリカン航空と提携しておりマイルが貯まるデビットカードクレジットカードを発行している。

3.家族・友人とマイルの交換が可能な Share AA Miles を利用できる。

アメリカン航空は日本航空と提携しており、日本航空を使用してもアメリカン航空のマイレージプログラムにマイルを加算することができます(獲得マイルが割り引かれることはありません。念のため)。予約の際は、日本航空の特典予約デスク (0120-747-103 (9:00-17:30)) に電話し、AAdvantage番号を伝えれば、マイル加算をしてもらえます。

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ドル決済カード作成 (2004年8月更新)

日本で使っているクレジットカードは米国でも同様に使うことができます。ただしドルで買い物をしても、引き落としは円で行われます。この際、不利な為替レートが使われる形で、クレジットカード会社に手数料をとられます。ということで、米国での買い物には、ドル決済のクレジットカードを作成する方がいいでしょう。

また米国発行のクレジットカードは、キャッシュバック・10%割引・マイル加算など(日本よりも?)特典が多く、滞在が長い場合は作成する価値があると思います。しかし、米国でクレジットカードを新規作成するのは、非常に難しいですし時間もかかります。

そこで、まず日本からドル決済カードを申込み、アメリカでクレジットカードが発行されるまでの間は、日本で発行したカードを使うという形がいいかと思います。

なお米国で最も普及しているクレジットカードは、"VISA" および "MasterCard" です。その次が "Discovery" でしょうか。"Amex" は、上記3社よりはやや劣ります。"Diners" および "JCB" は高級品を扱う店が中心で普及度は低いようです。

日本から申し込むことのできる主なドル決済カードは以下の通りです。

1.ポケットドルカード:マイカル系のポケットカード社が発行するドル決済マスターカード。ドルカードの年会費は無料ですが、基本カードとなるシルバーカード(年会費1200円、初年度無料)などに入らねばなりません。ドル決済には Citibank JAPAN の口座を用います。欠点は明細書を米国に送ってもらえないこと(オンラインで参照することもできません)です。

2.プレミオカード:プレステージ社が発行するドル決済マスターカード。年会費永年無料 (2004年8月以降)。米国発行カードであるため、クレジットヒストリーが蓄積されることが、ポケットカードとの一番の違いです。決済口座は米国での銀行口座になります。JALのマイレージプログラムに参加する場合は、JALマイルの貯まるJALファミリークラブ・プレミオカード(年会費70ドル)もありお勧めです。これを作れば、米国で新規クレジットカードを発行する必要もないかも知れません。

3.ANA カード USA:Infi Bank 社が発行するドル決済ビザカード。上記、JAL プレミオカードの ANA 版で利用額に応じてANAマイルが貯まります。年会費も70ドルと同額。クレジットヒストリーも蓄積されます。全日空および提携するユナイテッド航空をよく利用される方にはオススメです。

4.アメリカンエクスプレス:日本で発行されたカードを米国発行カードに切り替えることができます(電話1本で約1週間で受け取れる)。日本で払った年会費は払い戻され、新たにドルで年会費を払います。年会費は高めですが、特典の多さは充分に見合うでしょう。

5.ダイナースクラブ:海外転勤(留学)届けを出せば、日本ダイナースクラブから米国ダイナースクラブへ、日本でのクレジットヒストリー(英文)を郵送してもらえます。これを参考に米国ダイナースクラブでカード発行の有無が審査されますので、多少は有利と思います。

(注)以前、紹介していた DCメンバーカードは2003年3月にてサービス中止となりました

筆者は、米国 Citibank 発行のデビットカード and/or クレジットカード(アメリカン航空マイル加算付)をメインカードに考えていましたので、それが発行されるまで米国で使用するカードとして、ポケットドルカードを作成して行きました(追記:2004年8月以降はプレミオカードが年会費永年無料となりましたので、いまならプレミオカードを作成して行くと思います)。

なお米国 Citibank 発行とは言ってもデビットカードではクレジットヒストリー(アメリカでクレジットカードを新規作成したり、ローンを組んだりするのに必要)は貯まりません。クレジットヒストリーを構築するためには、上記のプレミオカード・ANAカード・アメリカンエクスプレス・ダイナースクラブのカードを使用するか、銀行発行の Secure Card を使用する必要があります。米国クレジットカードを新規作成するには1年-1年半のクレジットヒストリーを貯める必要があります(少額でも毎月貯めることが重要らしいです)。

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海外転出届

海外に1年以上滞在するときに役所に提出します。海外転出届を出すことにより、翌年からの住民税が免除になります。また国民年金を支払いも休止することができます(任意での支払いも可能)。最寄りの役所で転出予定日の約2週間前より受け付けてもらえます。

転出届を出した後は、住民票や印鑑登録票の発行ができなくなるので、車の売却手続きなどが残っている場合は注意が必要です。

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海外引越

企業派遣の米国赴任と違い、全額自己負担ですから、安く上げるために主に船便および飛行機の手荷物を利用しました。

船便での輸送法には主に引越業者または国際郵便の2通りがあります。大きな違いは、引越業者は留学先の住所が決まるまで業者の倉庫で荷物を預かってくれることでしょうか。しかし概ね、国際郵便の方が安いようです。

国際郵便には船便、航空便、国際エクスプレスメール(EMS)、エコノミー航空小包(SAL便)があります。少量の重要書類を送る場合には、筆者はEMSを利用してます。

飛行機の手荷物(受託手荷物)としてもそれなりの量の持ち込みが可能です。
国際運送約款によると(JALホームページ国際運送約款第10条(手荷物))アメリカ行き便の場合、手荷物の数、大きさ、重量の制限は以下の通りです。

(a) ファーストクラス・エグゼクティブクラス:2個。ただしそれぞれの手荷物の3辺(縦・横・高さ)の和が158cmを超えないこと。かつ、それぞれが32kgを超えないこと。

(b) エコノミークラス:2個。ただし上記の条件を満たし、さらに 2個の3辺の和の合計が273cmを超えないこと。

(c) 上記(a)及び(b)に加え、持込手荷物については、三辺の和の総計が115cmを超えないこと。

(d) 上記(a),(b)及び(c)にかかわらず、幼児運賃を支払った幼児の無料手荷物許容量は、三辺の和が115cm以下の受託手荷物1個、及び折りたたみ式乳母車、幼児の携帯用揺りかご又は幼児用椅子のいずれかひとつ。

参考までに縦77cm・100lクラスの特大スーツケースでも、3辺の合計は155cm程度です。従って通常のスーツケースであれば3辺の合計が158cmを超えることはないと思います。

つまりエコノミークラスで行く場合、大人1人あたり、いずれも32kg以下のスーツケース2個と手荷物1個の合計3個を預けることができるというわけです。

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SSN申請

電話開設・銀行口座開設・運転免許申請など、米国で生活するにはSSN (Social Security Number) が必要になります。米国到着後、まず行うべき作業となります。

申請には、SS-5用紙、および身分証明書(パスポート・DS-2019・I-94でOK)の提示が必要になります。最寄りの事務所はSSN OfficeのWeb Siteにて検索できます。

シカゴ大学からは、南に約1kmの場所に最寄りのSSN Office (The Chicago (East), Illinois Social Security office) がありますが、やや治安が悪いので、ダウンタウンのSSN Office (The Chicago (Loop), Illinois Social Security office) まで行く方がいいでしょう。

テロ以前は、発行まで2週間程度だったようですが、現在は3-4週間見込んだほうがよさそうです。筆者の場合は、3週間かかりました。また申請から2-3日後でSSN Office(1-800-772-1213)に電話をすると、SSNを教えてくれると聞いていましたが、申請時に確認したところ出来ないと言われ、筆者は試みませんでした。

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レンタカー

シカゴ大学のある Hydepark には1店のみですが Enterprise 社のレンタカー支店があります(地図)。渡米直後は買い出しに出ることも多く、レンタカーを近くで借りることが出来るのは、非常に便利です。

ネットにて事前に予約をしておけば、幅広い車種からの選択が可能です。また自宅までの送迎サービスも行っているようです。

土曜は午前のみ、日曜は休みですのでご注意下さい。

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OIA連絡

OIA (Office of International Affairs) とは、シカゴ大学で海外からの留学生の各種手続きを行っている事務所です。シカゴ大学からのDS-2019 もここで作成されています。

同時テロの影響もあり、F・J-VISA での留学生は、Program 開始日から7日以内にOIAに通知 (Check-in) しなければならなくなりましたので、到着後早いうちに行かれることをお勧めします。

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電話申込

シカゴ大学が位置するHyde parkエリアでは、SBC (旧 Ameritech), MCI, AT&T などが短距離電話 (Local call) のサービスを提供しています。Local call には、SBC が選ばれることが多いようです。

ただしこの SBC、サービスの悪いことが有名で?申し込んでも開通までにかなりの時間(1-2週間)がかかります。1週間くらい待って、音沙汰がなければ忘れられている!こともあるので、確認の電話を入れるたほうがいいでしょう。

筆者の場合もまず SBC に短距離電話を申し込みました。いろいろな付加機能 (発信元番号表示や3者通話など)があり、よく分からないので一番安い基本コース (Economy Solution) を申し込みました。無制限の Local call, 60 分の Local tall call が含まれ $26.95 でした。申込みの電話は、アパートの管理人に行ってもらいました。2 種類の ID を求められましたので、パスポート・国際免許書(念のためビザも)を FAX し本人確認が完了しました。実際に電話が使えるようになったのは、2週間後でした。

数ヶ月使用後、Local call を AT&T に変更すれば、アメリカン航空のマイルを獲得することが分かり (AT&T/AAdvantage)、Local call、Local toll call ともに At&T に変更し現在に至っています。

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電気申込

シカゴを含むイリノイ州北部において、電話の開設はExelon社のComEd (tel:800-334-7661) に申し込みます。SSNがあればすぐに申し込めるようですが、ない場合は2種類のID(我々はパスポート・国際免許証を使用)を提示することにより申し込むことが出来ました。近くの Currenncy Exchange が代理店をしており、そこで手続きが完了します。

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銀行口座開設

シカゴ大学内にはCitibankの支店 (University of Chicago Branch)があります。アメリカで銀行口座を新規作成するのは通常難しいですが、シカゴ大学の職員・学生であることをしめす書類・IDカードを提示すれば、問題なく口座を開設することができます。

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デビットカード申込

米国でのクレジットカード使用歴(クレジットヒストリー)のない我々日本人は、一般的にクレジットカードを新規作成することは困難です。そのためまずはデビットカードを申し込むかセキュアーカードを申し込む必要があります。Citibank の場合、どちらの場合でも Master Card ロゴ入りのカードが作られ、普段はクレジットカードと同様にカード提示とサインのみで買い物をすることができます。

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ケーブルテレビ申込

入居するアパートでは、Comcast がケーブルテレビ(CATV)のサービスをしておりました。またCATVを用いたインターネット接続やIP電話のサービスも行っています。

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在留届

海外に3ヶ月以上滞在する予定のある場合は、到着後遅滞なく、在外公館に在留届を出さねばなりません。シカゴには日本総領事館がありますので、規定の用紙に記載し、直接持参かFAX(312-280-9568)または郵送します。

なおパスポートの更新も在シカゴ日本総領事館で行うことができます。更新手続きは有効期間満了時の1年前から可能です。在留届を出していれば、申請書(総領事館備え付け)・規定サイズの写真2枚・米国滞在許可書(DS-2019およびI-94)・現有旅券のみが必要となります。

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